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中学3年生:3度目の夏~夏を征する者は受験を制す!~

中学部 2022.06.28

冒頭に… まずお断りしておきますが,今回の『熊ゼミNEWS』,か~な~り~長いです! 受験生の皆さんに伝えたいことが山ほどあって。途中で読むのに疲れたら… 無理せずつづきは明日にしてください。でも,内容は受験生の皆さんにとって,きっとプラスになる情報です。これからできることを1つでも,2つでも実践してくれたらと思います。では本編に入ります…。

 

中学3年生:3度目の夏~夏を征する者は受験を制す!~


新型コロナウイルス感染症の流行から早2年がたち,もうすぐ3度目の夏休みがやってきます。治療薬の開発も進み,少しずつ光も見え始めたような感じもしますが,コロナ前のような生活に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。そして,中学3年生の受験生の皆さんにとって,この夏休みは志望校合格に向けた「正念場」となるかもしれません。

公立高校の入試日程が大幅に早まった令和4年度の高校入試。私立高校の奨学・専願入試と一般入試,公立高校の前期選抜と後期選抜が,1ヶ月ちょっとの間に実施される過密日程となりました。一昨年前までは,私立高校の奨学・専願入試の結果が判明してから公立高校の前期選抜試験,その前期選抜の結果が判明してから私立高校の一般入試,最後の公立高校後期選抜は,私立高校の一般入試の結果が判明後まで出願変更が可能と,受験生の皆さんが自分の受験校や進学先について考える機会が複数あったわけです。しかし,公立高校の入試日程が早まったことで,その流れは大きく変わりました。今回の『熊ゼミNEWS』では,この入試スケジュール変更の影響と合わせて,受験生の皆さんのこの夏休みの過ごし方についてお話ししたいと思います。

早まる入試日程


では,ここで今春行われた令和4年度高校入試の主な日程について,確認してみましょう。

令和4年度入試 出願期間 入試日 合格発表
私立高校 奨学・専願入試 1月11日~14日 1月19日 1月21日~26日
公立高校 前期選抜 1月13日~17日 1月24日 1月31日
私立高校 一般入試 2月3日~9日 2月15日

または16日

2月17日~21日
公立高校 後期選抜 2月1日~4日

出願変更期間

2月7日~10日

2月24日・25日 3月7日
公立高校 後期選抜(追試) 3月17日~18日 3月22日 3月23日
公立高校 二次募集 3月8日~10日 3月14日 3月16日

※上記の日程は令和4年度の熊本市内の私立高校および公立高校入試を参考にしています。次年度は変更されることもあります。

※熊本市外の私立高校については,入試日程および入試区分が異なる場合があります。

公立高校の入試日程が早まった要因の一つは,『追試』の日程を確保することです。もともとインフルエンザなどが流行しやすい受験シーズン,『追試』の必要性が検討されていたところに新型コロナウイルス感染症の流行が重なったことで,一気に導入へと進んだようです。

さて,ご覧いただくとわかると思いますが,『私立高校 奨学・専願入試』と『公立高校 前期選抜』,『私立高校 一般入試』と『公立高校 後期選抜』の出願期間が,それぞれほぼ重なっているところがポイントです。冬休み明けには入試が始まるわけですから,そこまでには私立高校,公立高校ともに受験校を決めておくのはもちろんですが,さらに「第一志望はここ!」というのを決めておかなければならないわけです。

コロナ禍のこの2年半の間に,受験生の動向も大きく変わりました。その一つが,合格した場合には入学義務が生じる「私立高校 専願(推薦)」受験者の増加です。熊本市内の私立高校14校の出願者数で見てみると,令和2年度では2,393名であったのが,令和3年度では2,548名,令和4年度入試では2,691名と,この3年間に300名近くも増えています。この理由として,令和2年度から私立高校の就学支援金制度が変更され,授業料相当額が支給される家庭が大幅に拡充されたことが考えられます。世帯の年収が590万円未満という条件はありますが,実質,公立高校に通学するのとほぼ同じ負担で,私立高校に通学できるようになったのです。ひと昔前ならば「授業料免除」という奨学生で合格した場合の特典と,ほぼ同じ条件で進学できることは,これまでと違う大きなメリットと言えます。ただし,私立高校に関しては,専願受験者が増えた反動で,一般入試が厳しくなっている高校が増えているという現状もあります。公立高校で近年最も人気が高い第一高校でも,後期選抜の競争倍率は1.62倍(令和4年度入試)ですが,今春の私立高校一般入試では,慶誠高校が1.97倍,ルーテル学院高校が2.14倍,熊本学園大学付属高校が2.52倍,九州学院高校に至っては5.33倍と,まさに狭き門となりました。皆さんのイメージは,『奨学(特待)入試』の方が難しく,『一般入試』の方が本当に「普通」なんだと思います。しかし,多くの私立高校で,受験者の中心が1月に実施される奨学生・専願生の入試に移行しており,高校によっては合格ラインが逆転する場合もあるのです。そう考えると,入学の義務はあっても,より合格できる可能性が高い『専願』受験者が増えるのも納得いくと思います。そして先日,令和5年度の公立高校の入試日程が発表されました。前期選抜は1月24日と今年と同じ日程ですが,後期選抜は2月21日・22日とさらに早まりました。前年以上にタイトなスケジュールで,令和5年度の高校入試は行われることになります。

ここまでは入試を中心に話しましたが,今年はもう一つ早まったものがあります。それは『共通テスト』です。コロナ前までは,9月に中学1・2年生範囲,11月に中学3年生1学期内容を加えた範囲の2回実施されていましたが,2年前,全国一斉休校の影響による進度の遅れなどを考慮し,11月の1回のみの実施に変更されました。当初,一年限りの特例かとも思われましたが,昨年も1回のみの実施,そして今年は10月25日・26日に中学1・2年生範囲に中学3年生1学期内容を加えた範囲で実施されることになりました。公立高校入試,そして共通テストが早まったことを受け,例年12月に入ってから行われていた中学校での三者面談も,早まる傾向にあるようです。

こうして見てくると,今から意識しておかなければならない勉強のポイントが見えてくると思います。まずは,1月から始まる入試に向けて,逆算してスケジュールを考えることです。おそらく入試直前となる1月,2月は,自分が受験する私立高校や公立高校の過去の入試問題にチャレンジし,解けなかった問題や苦手単元を繰り返し練習し,力をつけることであっという間に過ぎると思います。そうなると,冬休みまでが勝負です。中学1・2年生の内容はもちろんですが,中学3年生で学習する(特に入試で出題される)範囲を,単に理解するだけでなく,ある程度応用できるまで練習しておく必要があります。当然,9月から12月までは中学校での授業も並行して進むわけですから,授業内容の復習,学校のテスト勉強も必要です。こうして考えていくと,夏休みにすべき課題ははっきりしてくるはずです。そう! 中学1・2年生の範囲は,この夏休みの間にしっかりと復習し,自分がめざす志望校に届くレベルまで上げておくのが望ましいのです。もちろん,これは夏休み前に習った中学3年生内容にもあてはまります。この夏休みをどれだけ上手に使えるか,このことが夏休み以降の受験勉強の進め方に大きく影響してくるのです。

 

夏休みは受験の試金石


ここまで読んで,ちょっと重い気分になってしまった人もいると思うので,ここからはもっとシンプルに,やる気が出るような話をしたいと思います。中体連の郡市大会も終わり,最後の大会を悔いなく終えることができた人,何となく消化不良で終わってしまった人,勝ち残って県大会をめざす人,様々だと思います。吹奏楽や陸上をしているみなさんにとっては,これからが最後の山場かもしれません。でも,先ほど述べたように,部活をしていた人も,していなかった人も,この夏休みからの半年間がもっとも大切な時期であることに変わりはありません。これから本格的な受験勉強を始めようと思っているみなさんに,この夏休みをどう過ごしたらよいかということについてお話ししたいと思います。

まず,勉強を始める準備として大切なことが3つあります。

①具体的な目標(志望校や目標点数など)を持つ。

②具体的な学習計画を立てる。

③毎日コツコツ勉強する。

そんなの当たり前だと人もいると思いますが,一つひとつ考えてみましょう。

 

①具体的な目標を持つ。


「具体的な目標」といっても,単に志望校を決めるという意味ではありません。ここ数年の『共通テスト』の結果を見てみると,熊本市内の平均点は120点前後になります。また,5教科合計が200点(250点満点)以上の生徒は,熊本市内で例年500人~700人ほどです。県内で最難関の熊本高校と済々黌高校の定員はそれぞれ400名,この2校を受験する生徒は平均倍率から考えると1300名ほどになります。つまり,この2校を受験するのであれば,共通テストで200点近い得点をとることが一つの目標になります。昨年の『共通テスト』(熊本市内の平均点は約116点)で考えた場合,熊本高校の合格可能性80%ラインの得点は213点,済々黌の合格可能性60%ラインの得点は194点になり,この点数を上回ることが『共通テスト』の目標点ということになります。他の高校についても,下の資料1を見ていただくと目標点はわかると思います。この目標点と今の自分の学力状況(英語は得意だが数学は苦手など)を考えて,教科ごとの目標点が明確になるわけです。資料1を参考に,自分の5教科の目標点,そして教科ごとの目標点を考えてみましょう。

資料1 昨年の共通テストでの合格可能性60%ライン

学校 得点 学校 得点
熊本高校 194点 熊本商業高校 116点
済々黌高校 176点 熊本工業高校 108点
第一高校 151点 玉名高校 99点
第二高校 159点 宇土高校 90点
熊本北高校 129点 八代高校 103点
東稜高校 95点 天草高校 69点
必由館高校 112点 国立熊本高専 155点

 

②具体的な学習計画を立てる。


次は,目標を達成するための学習計画を立てることになるわけですが,①で具体的な目標を持つことができていれば,あとはそれほど難しいことではありません。先ほど述べたように,『共通テスト』の出題範囲は,中学1・2年生の学習内容+中学3年生の既習内容です。つまり,今までに学習した内容の復習が,夏休みの勉強の核になるわけです。このことを踏まえたうえで,学習計画の立て方について考えてみましょう。

まず,1日の中で勉強に充てることができる時間がどれだけあるのか整理してみましょう。たとえば,中3生のみなさんの多くは,塾の夏期講習等に参加すると思いますから,「A:塾の授業時間」,「B:睡眠時間(約6~8時間)」,「C:食事や入浴など日常生活で必要な時間」,そして「D:趣味や息抜きの時間(何もせずボーッとする時間も含め)」も,1日の中で必要な時間と考えておいてよいでしょう。ただし,Dに関しては1日1時間半などの制限を設けてください。そうすると,1日の中で,

24時間-(A+B+C+D)=「1日の中で勉強に充てられる時間」

が出てきます。(「出てこない!マイナスになる!」という人は問題あり。もう一度,本当に必要な時間を見直しましょう。)

さて,勉強に充てる時間が決まったら,次はその中身です。計画を立てるときに注意しておきたいことは次の2つです。

 〇苦手教科・単元をはっきりさせておく。

 〇勉強する教材を決めておく。

テストが間近で時間がない場合は,問題演習を中心にした学習になりますが,夏休みは十分学習時間が確保できます。苦手教科は基礎から徹底してやり直すことも可能です。教科書の見直しから始めることもできます。しっかりと腰を据えた学習計画を立てましょう。また,その際どんな教材・問題集を使うのかも決めましょう。何冊ものテキストを中途半端につまみ食いするより,1冊のテキストを「ぼろぼろになる」までやる勉強の方が結果が出ます。そのつもりで,この夏休みの間に「数学だったらこの1冊」,「英語だったらこの2冊」というふうに,テキストを含めた学習計画をきちんと立ててください。

ところで,日々の学習計画を立てていくときに意識しておくとよいことが1つあります。それは,苦手教科・単元はできるだけ勉強する間をあけないことです。「この日は苦手な数学を2時間がんばろう。次の日は理科を・・・」という勉強の仕方では,せっかく学習しても,次にやるときまでには忘れてしまっている部分が出てきてしまいます。毎日2時間勉強するとして,「この日は数学・国語・理科の3教科,次の日は数学・英語・社会の3教科,その次の日は数学・国語・理科の…」というふうに,「苦手教科は基本的に毎日」,「他教科もできるだけ間をあけず」勉強することで,前回学習した内容が記憶に残っているうちに進めていくことができます。

 

③毎日コツコツ勉強する。


目標がはっきりとし,学習計画を立てたら,あとは「ひたすらがむしゃら」にやり遂げましょう。「昨日かなりがんばったから,今日は少し…」などと甘えたことは考えずに,計画通りに勉強することが「当たり前」になるようにしてください。「朝起きたら顔を洗う」とか「寝る前には歯を磨く」といった日常の習慣と同じようになれば,夏休み明けからの勉強も楽になります。日頃から2時間の家庭学習をしている人にとって,毎日3時間に増やすことはそれほど大変ではありません。学習のメニューを工夫して変更するだけで済むからです。しかし,これまで勉強したりしなかったりで過ごしてきた人にとっては,この「毎日コツコツ」ということが受験勉強で越えるべき最初の壁になります。この夏休みに何としてもその習慣をつけ,受験勉強のリズムをつくりましょう。

 

最後に…


これまで「勉強をがんばったつもりなのに,思ったほど結果が出なかった」という経験をした人も多いと思います。「次のテストでは絶対に成績を上げるぞ!」と意気込んで勉強したのに,順位はほとんど変わらず自信をなくした…という人もいるかもしれません。しかし,よく考えてみると「テスト前に勉強をがんばる」なんて当然のことです。他のみんなが勉強していなければ別ですが,みんなががんばっている中で自分だけ成績を上げるには,他の人より多く勉強するか,違う工夫をするかしないかぎり,「運」に頼るしかないでしょう。ほとんどの中3生の人は,この夏休みから本格的に勉強をがんばろうと考えています。先ほど述べた3つの行動に加え,1つ工夫をすることで,この夏休みをもっと有意義な夏=共通テストに向けて自信をつける夏にすることができます。では,その工夫とは何でしょう?

そんなに難しいことではありません。みなさんが勉強していて,「あっ!わかった!」という経験をしたことがあるのはどんな時か思い返してみてください。そのほとんどは,「だれかに教えてもらっていた」ときだと思います。学校の先生や塾の先生,親や兄弟,仲の良い友だちなど,相手は様々でしょうが,知らなかったことが知っていることとつながる瞬間というのは,だれかにきっかけを作ってもらったときがほとんどなのです。計画を立てて勉強していく中で,わからないこともたくさん出てくるでしょう。たくさん出てくれば,気持ちもへこんできます。それが途中で挫折する原因になることも珍しくありません。そんなときは,だれかに質問=教えてもらいましょう。そうすることで,みなさんの勉強した成果は格段に違ってくるはずです。

最後の最後に,ちょっとだけ宣伝です! 熊ゼミの夏期講習では,10月に行われる『共通テスト』で志望校の合格目標ラインに乗せることを目標に,共通テストの範囲となる中学1・2年生+夏休みまでに習った中学3年生内容に絞った講座を開講します。全範囲の総括的な演習,解説授業を行う『総復習講座』に加え,目標・対象を絞った3つのオプション講座を開講します。熊高・済々黌・第一・第二高校など,公立上位高校に合格できるレベルの応用力を鍛える『ハイレベル講座』志望校合格に向けた得点の基礎固めを徹底する『基礎徹底講座』,そして,講習の最後に共通テストタイプの模擬テスト+得点アップに向けたポイント解説で,「実戦力」を伸ばす『共通テスト0(ZERO)』。これらのオプション講座が,「目標まであと少し…」「もっと自信をつけたい…」と思っている皆さんにとって,心強いサポートになると考えています。「塾は通ったことがないから不安で…」という人も,熊ゼミでは7月19日(火)まで,『プレ夏期講習』として無料の体験授業を行っています。興味がある人は,ちょっとだけ勇気を出して,体験してみてください。

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