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私立高校 令和8年度入試スタート

熊ゼミNEWS 2026.01.22

私立高校 令和8年度入試スタート!


1月21日(水),熊本市内の14校を含む県内の私立高校で,令和8年度の奨学・専願入試が実施されました(※荒尾・玉名地区の高校では1月14日に実施されています)。ここから,3月に実施される公立高校入試までの約1か月半,熊本の高校受験シーズンが続きます。今年の高校入試の最大の特徴は,やはり「私立高校授業料の無償化」を受けた私立高校志願者の増加に尽きるでしょう。現時点(2026年1月22日)では,この「私立高校授業料の無償化」はまだ正式なものではありません。また,急遽,衆議院の解散総選挙が実施されることになり,国会での審議が先送りとなったことから,不安に感じている受験生や保護者,学校関係者の方も多いと思います。しかし,令和8年度の文部科学省の予算案にはこれに関する資料が明示されているため,選挙の結果に関係なく,通常国会が召集されれば,令和8年度4月からの実施に向けた審議がスタートするものと思われます。

資料:「高校授業料の無償化」に関する文部科学省の令和8年度予算案資料

 

私立高校奨学・専願入試の傾向


まだ正確な資料は公表されていませんが,私立高校の専願生入試に関して言えば,まずほとんどの私立高校で志願者が増えているようです。逆に,奨学生入試に関しては,大半の私立高校で志願者が前年度より減少しているようです。合格時の入学義務がある専願生入試が増え,合格時の入学義務がなく,公立高校も含めた他校受験ができる奨学生入試が減っているという状況から考えられるのは,前年度までであれば私立高校を奨学生入試で受験していた生徒たちの層が,私立高校の専願生徒入試にシフトしているという状況です。私立高校に進学しても,経済的な負担が公立高校とほぼ変わらなくなるのであれば,単純に私立高校の方がいいという受験生もいるでしょう。また,奨学生入試で合格した場合のメリットである「授業料の免除」といった特典が,授業料が無償化されることで,一般生合格であっても,専願生合格であっても差がなくなるということも影響していると思われます。これまで,奨学生入試は合格しても入学の義務がないため,公立高校を第一志望とする生徒たちが受験生の大部分を占めていました。しかし,公立高校ではなく私立高校が第一志望であれば,入学義務がある代わりに合格しやすくなる専願生入試の方が不安も少なく,合格の可能性も高まります。

そして,私立高校の専願受験者が増えるもう一つの要因として考えられるのが,これまで熊本市内の私立高校を受験しなかった,熊本市以外からの受験者が増えることです。熊本市内を除く県立高校は,ほとんどが募集定員を下回る=定員割れとなっています。これまでは,経済的な負担と通学時間の面から,地元の県立高校に進んでいた受験生が,費用面での差がなくなることから,熊本市を中心とした私立高校進学に動いているのではないか,ということです。熊本県内には21校の全日制私立高校があり,そのうち14校は熊本市内に集中しています。そしてそれらの高校の中には,普通科だけでなく,英語や半導体など時代のニーズに合わせた学科(コース)や看護・福祉系の資格取得ができる学科(コース),スポーツや芸術など特技を生かせるコース,そして難関大学受験に特化したコースなど,幅広い選択肢があります。大学の指定校推薦を多くもつ高校や大学の付属高校もあり,こうした理由から,熊本市内を中心とする私立高校受験者が増えたのではないかと考えられます。

 

私立高校の一般入試,公立高校入試への影響は?


受験生が増えれば,どうしても不合格も増えます。それぞれの高校に定員がある以上,これはやむを得ないことです。専願生については,合格した場合の入学義務があるため,どの高校もある程度は合格を増やすものと思われます。そうなると,厳しくなってくるのは2月の中旬(今年は2月12日,13日)に実施される私立高校の一般入試です。これまでも,年によっては4倍から5倍近い実質競争倍率になる高校がありましたが,今年度も同様,あるいはそれ以上に厳しくなる高校が出てくると考えられます。一般入試を受験する場合は,こういった状況を踏まえたうえで,受験校を検討したほうが良いでしょう。競争倍率が高くなったときに一番気を付けなければならないのは,ミスによる失点です。配点が高い私立高校の入試では,1つのミスで2点~5点近く変わってくる場合があります。1教科で1つのミスでも,5教科となると10点以上下がってしまうことも考えられるのです。わからなくて解けない問題は仕方ありませんが,ミスによる失点は防ぐことができます。ここで大切になるのが「見直し」です。と言っても,入試の限られた時間内で,一つ一つの問題を答えがあっているかどうかまで見直す余裕はないでしょう。「自分がふだんよくするミス」を減らすのです。ここ最近,自分が解いた入試問題の過去問や模試の答案,テキストの問題などを見てみましょう。ここに「見直し」のヒントが見えてきます。英語で言えば「動詞の時制(現在,過去,未来など)」や「前置詞(aやthe)の抜け」,数学で言えば,「約分のし忘れ」や「単位抜け」など,自分がふだんよくしがちなミスを見つけるのです。入試本番では,最後の3~5分くらいを使って,同様なミスがないかを見直すのです。ミスしないようにと気を付けていても,ミスは必ずします。意図的にしているのではないからです。でも,「見直し」のポイントを決めておくことでミスに気づき,書き直すことができれば,それはそのまま得点アップにつながります。

では,公立高校の入試はどうでしょうか? 上記の流れから考えると,全体的な志願者は減ると考えられます。競争倍率については,高かった翌年は下がり,その次の年はまた上がるといった隔年現象がよく見られます。しかし,熊本市内を中心とした私立高校の専願受験者が大きく増えるという特殊な状況下にある今年は,公立高校も熊本市内の高校に人気が集中する可能性が考えられます。特に例年1.5倍近い競争倍率となっている熊本高校,済々黌高校,第一高校,第二高校,熊本北高校や実業系の熊本工業高校,熊本商業高校,熊本農業高校については,下がったとしてもそう極端に下がることはないと思われます。また,前年度2倍近い競争倍率だった熊本市立の必由館高校,千原台高校についても同様です。しかし,熊本市外の県立高校や,熊本市内でも競争倍率が低かった県立高校については,出願者が大きく減る可能性も考えられます。私立高校の授業料無償化を先行して実施している他都府県の中には,私立高校への進学者が増え,公立の上位進学校まで定員割れとなる状況になっているところもあります。もともと公立志向が強かった熊本でも,今後,数年をかけて同じような状況になっていく可能性は十分考えられます。

 

受験生の皆さんへ


奨学・専願入試は終わりましたが,私立高校の一般入試まであと3週間,公立高校の後期選抜までは6週間あります。この時間を使えばまだまだできることがあります。

皆さん,私立や公立の入試問題を解いて練習していると思いますが,解いて丸つけをした後はどうしていますか? どれだけたくさん問題を解いても,×や△が〇に変わらなければ点数は上がりません。一番即効性があるのは,「わからなかったところを教えてもらうこと」です。その上で,練習量を増やすことで得点アップが見込めるような単元・問題であれば,毎日20~30分の時間を割いてでも問題を解く時間を確保しましょう。逆に,まったくわからない,手を付けられないと感じるような問題は,少なくとも入試本番が迫り,時間が限られた今となっては,いわゆる「捨て問題」として,他の教科・単元に時間を使う方が現実的です(高校進学後を考えると重要な場合もありますが)。こうした「苦手単元での得点を少しでも伸ばすための練習」と,先に述べた「ミスによる失点を減らすための見直しのポイントを見つける」ことで,残り少ない時間でも得点アップは可能です。

 

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